昔の図面と写真しかない物件の模型製作依頼。めんどくさそうだし、もう最近模型ほとんどやってないんすよね〜と渋っておったら、魅力的な予算を提案され快諾。打ち合わせしてみると、ボクが学生時代に住んでいたアパートそっくりの懐かしい建築物。取り壊した古い社屋を形にして残したい!という非常に男の子っぽい希望をもった社長さんがクライアントだそうです。
細かいところはすべておまかせという制約のなさと、かなりボク好み物件ということで張り切って作りました。久々の大物模型。縮尺1/30。古い図面は全くつじつまが合ってないので、簡単な図面を一級建築士の先輩(今回の仕事をくれた方)がちゃちゃっと描いて用意してくれました。さすが国家資格保持者ですね。室外機はいらんだろ〜といわれましたが、室外機がチャームポイントだろ〜てことで設置。トタン屋根、雨樋とベランダ、窓格子とアルミサッシ、既製品を縮小するのは特にめんどうなのですが、細部の仕上がりで全体が締まります。
社長さんの涙を見られると期待していたら、取次の会社(コンサルタント?)に事務的に納品して、請求書出して終了。ちと寂しい終わり。