Bean sprouts

2010年「クルマと交通」シリーズその三。

題名は「ぬけた街灯 – Street light」。木彫。高さ約180cm。
かなり早い段階からコレは作る予定にしてました。道路脇の街灯。「団地と公園」シリーズで作ったのが歩道用だとすれば、コッチは車道用。
誰の気にもとまらナイ。気にしても別にどうってことナイ、至ってふつう。しかし洗練さたカタチ。シンプルで美しいです。
空前の好景気時代に、コレと真逆の方向性の、目立つための街灯が、見るも無惨に一列に、ニョキニョキ生えてきて、品のナイ通りの出来上がり。さて、どうしましょ?いまさら引っこぬくワケにもいかんし…
誰の気にもとまらナイようで、気になるとやるせないキモチになります。寄ってタカって公共の金と土地を使ってまぁ、なんとも、アラアラ、残念な…ふつうにキモいデザイン大集合。


ドコとドコなんてあげていったらキリがナイんでしょうな。日本全国版で分厚い図鑑が出来るなたぶん。それはそれでオモシロそう…、しかし刺さってる場所は迷惑。
なんて思いと裏腹に、一番お気に入りをひっこ抜き、やややっ泥付き根っこが!新鮮野菜?という作品。

この写真がモデル。参考写真は一枚だけ、東京渋谷、高架沿いに高台になってる宮下公園から見下げるように接写。
ドコにでもあるヤツです。よく見ると微妙にイロイロあったけど、調べ上げるほど入れ込むワケでもなく、なんとなく気の向くまま手の行くほうへのカタチ。
同じく渋谷、富ヶ谷の給油所前では工事中で引っこ抜かれたホンモノが横たわってたのでじっくり観察しました。やはり根っこはナシだった(そりゃそうだ)。先っぽ超ジロ見。ランプの部分予想以上にデカかったね。全長80センチくらいあったかしらん?
いま写真で比べるとホンモノと作りモノの曲がりラインがだいぶ違うもんだ。
珍しく三回も試作(失敗)を繰り返し、二年越し(後回しにしてただけ)で完成した苦心作。
根っこの部分は迷わず一発でササッと出来た。

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